東芝 RP-74F

中波/FM2バンド SOUND750ST

 東芝製の1973年頃の製品と思われる.中波は530~1605kHz,FMは76~90MHzの2バンドでバンド切り替えはリアのスイッチで行う.選局機構は糸掛け式で選局の周波数表示は上部にある.上部のスイッチは左から電源/音質/FM AFCの3つ.電池は単3電池×4本を使用しACアダプタの端子もある.電池交換は下部の赤いボタンを押すと電池が飛び出す仕掛けとなっている.

TOSHIBA SOUND750ST
SOUND750ST
TOSHIBA SOUND750ST
底部の赤いボタンを押すと電池が飛び出す

SOUND750シリーズ-
 1971年頃から東芝は多機能ラジオに「SOUND750」というペットネームを使っていた.本機はシリーズの下位機種 AM/FM 2バンドのSOUND750ST.本機はAFC(Auto Fine Tuning)が付いており,FMの選局時に微調整をしなくても中心周波数に同調することができる.またタイマー端子があり,ゼンマイ式のスリープタイマーを接続することも出来る.しかしこれらは本質的な機能ではない.
 本機の真骨頂は,FM受信時のBPF(Band Pass Filter)を使った高周波増幅回路が内蔵され,当時のFMラジオとしては感度が高いことだろう.これは「SOUND750」の名前を使っているだけのことはある.当時の高性能なFETが応用されている.
 中波帯も長めのバー・アンテナを搭載しており現在でも十分な性能.音質はクリアで長く聞いても疲れない.

TOSHIBA SOUND750STの内部
本機の内部
EFT 2SK19
FM高周波増幅回路に使用される2SK19
入力はBPFを使用している

入手時の状態-
 これはオークションで抱き合わせで付属してきたもの.電池の液漏れで電極部とDCジャックまで腐食していた.アンテナの先端部は無く,AFCスイッチがスナップしない,いわゆるジャンクそのもの.
 まずは電池の電極部の腐食を取り除き,AFCスイッチの支点部は経年変化で割れているのでAFC OFFの状態でスイッチを固定.DCジャックはDC IN/BATTの切り替え部が腐食しているため,常にBATTとした.事故防止のためDCジャックをプラ板で塞いている.可変抵抗はガリ対応を行う.これら対応後に調整を行なった.以外と手間を要した1台.

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