SONY 2R-31

ポケットラジオのスタンダード

SONY 2R-31
裏蓋に刻まれたスペック

 1970年頃のSONY製で,単3電池2本で動作する6石スーパーのスタンダード.プラスチックの筐体に金属メッキ(スパッタリング)処理をしたフロントパネルが特徴的なモデル.小ささと実用性がマッチしており実用性が高い.受信周波数は535~1605kHzで一般的な発振混合 ⇒ 中間波2段 ⇒ 低周波3段(トランス結合プッシュプル)の6石スーパー.

SONY 2R-31
電池蓋の開閉傷は避けられない

 選局つまみはバリコンに直接取り付けられているタイプ.この年代になるとトランジスタは十分なゲインが得られるようになり,3Vでも十分な感度と音量があり現在販売されているラジオと遜色はない.この頃のポケットラジオはコインをオープナーと使うものが多く,この溝が傷だらけとなっている. これは幼少の頃に,幼なじみの友人宅にあったものでその思い出から探してみたもの.こうしたグッズは当時の思い出が鮮明によみがえる.

-購入時の状態-
 これもジャンク品として出品されていたもので外観は比較的よく,硬化しているが合皮のケース付きで入手ができた.これも電池収納部の液漏れで電極部が緑青が吹いる状態だった.「トランジスタ・ラジオの天敵は乾電池の液漏れ」かも知れない.

SONY 2R-31の革ケース
添付のソフトケース

-修理と調整-
 これも電池収納部の電極の洗浄と電源連動可変抵抗の接触不良を修復することで電源は投入できた.50年以上の汚れが堆積しているので,基板を外してケースを洗浄する.
 動作を確認できたところでIFT調整を行う.トラッキング調整を行い周波数表示と受信周波数を合致させて,最大感度に調整して修理終了.こうしたラジオは,今までに変な手を入られていなければ調整が大きくずれていることはないと思うが,どんな受信機であれ,スーパーヘテロダイン方式は調整でその性能が発揮されることは知ってのとおりと思う.

SONY 2R-31の内部
2R-31の内部

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