三菱 BX-690

三菱電機製の中波/短波2バンド 8石スーパー

 1960年代前半の製品と思われる.中波は535~1605kHz,短波は3.9~12MHzの2バンドでバンド切り替えは横のスイッチで行う.中波帯はフェライトバー・アンテナで実用時な感度を実現している.
 短波もフェライトバー・アンテナを活用しており,強い信号なら外部アンテナなしでも入感する.外部アンテナとして付属のロッド・アンテナを接続すると実用的な感度となる.これは意外と便利.
 選局つまみの減速比は比較的低いが表示が小さいので微妙な操作が必要となる.ラジオ日経や近隣国から日本語放送受信などの用途には十分.
 音量を絞ってもヒスノイズが聞こえるので,まだ修理が必要なのかもしれない.了解度は十分であるが,音質が中域が強く音量を絞った使い方だとノイズ感がある.

MITSUBISHI BX-690
ねじ込み式のロッド・アンテナを取り付けた
MITSUBISHI BX-690
BX-690

-購入時の状態-
 これは動作未確認品として出品されていたもの.革ケースとロッド・アンテナが付属しており,60年近く経過したものでは状態が良いといえる.ただし,アンテナ取り付け部にはひび割れがある.電池スナップの配線切れと,単3電池を4本入れるケースが電池の液漏れで腐食していた.

-修理と調整-
 修理というほどではないが,電池スナップの再配線を行って6Vをつなぐととりあえずの動作はした.動作確認後にケースから基板を取り出してケースの掃除を行う.液漏れで茶色に変色している電池ケースの洗浄と電極を磨いく.糸掛け式の同調機構はスムーズに動作した.
 受信を確認できたところでIFT調整を行う.この頃のトランジスタ・ラジオはIFTなどの調整部がパラフィンで固定されている.そのままIFTなどのコアを調整すると壊してしまうので,慎重にパラフィンを取り除いて調整前にはんだごてで温めて溶かしてから調整を行う必要がある.2バンドなので中波から短波の順でトラッキング調整を行う.

BX-690の内部
裏蓋を外した本機

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